AIで三つ折りリーフレットを作る(面ごとの設計図)
紙を一枚とって三つ折りにし、表を上にしてテーブルに置いてみてください。見えている面をよく見てください。それが、あなたがデザインした全体のおよそ六分の一。そして、ほとんどの人が読むのはその部分だけです。
三つ折りリーフレットの根本的な問題はここにあります。チラシなら絶対に起きない形で失敗するのは、そのためです。チラシは一枚の面です。ほかに面がないので、読む順番はあなたが決められます。三つ折りは六面あり、表裏二つの刷り面があり、そして折りが読み手に強制する物理的な順序があります。あなたがそれを設計したかどうかとは無関係に。「テキスト三段組を、二回」として組んでしまうと、印刷は通るのに、読まれることには完全に失敗する印刷物ができあがります。
というわけで、書体や配色の話の前に。面の割り当て表、実例、そして Ridvay Studio で二十分ほどで組む方法を順に見ていきます。
三つ折りには六つの面があり、第一印象は一つしかない
標準的な三つ折り、レターサイズの場合:11 × 8.5 インチの横位置の用紙を両面印刷し、二回折って約3.67インチ幅の面を三つつくります。(A4でも同じ理屈です:297 × 210 mm、各面99 mm。)300 dpi なら、片面あたり 3300 × 2550 px のカンバスになります。
六つの面。ただし、六つの対等な機会では決してありません。
- 外面、左から右へ:内側に折り込むフラップ、裏表紙、表紙。
- 内面、左から右へ:読み手が一度にまとめて見る三面、つまり見開き。
直感に反するのは、表紙が外面の右端にあり、いちばん左に来る面が内側へ折り込まれるフラップだという点です。データを組むときは、読む順ではなく物理的な順に面を並べていることになります。
読む順序はまったく別の流れです。まず表紙、次に開いた瞬間に現れる折り込みフラップ、続いて内面の見開きが一度に、最後に裏表紙。その裏表紙はラックで表を上にして置かれることが多いので、ほかのすべてより先に読まれる確率も、後から読まれる確率と大差ありません。
内容の判断はすべてこの順序から導かれます。表紙の仕事は一つだけ。フラップには「これ以上読まない理由」を消すものを置く。見開きが本当の説得を担う。裏表紙は、すでに決めた人が必要とする情報を担う。
実例で見る面の割り当て
理学療法クリニック「Northside Physio」が、近隣の内科クリニックに置いてもらうためのリーフレットを刷るとしましょう。私が渡す割り当て表はこうなります。
第3面(表紙)。 名前、約束を一つ、画像を一つ。それだけです。「Northside Physio」と「もっと早く、いつもの生活へ」。サービス一覧ではありません。住所でもありません。ラックのリーフレットは他の八点と競合していて、表紙にある問いはただ一つ、これは自分の話か? です。行が一つ増えるたびに、その問いは答えにくくなります。
第1面(フラップ)。 誰も計画しない面ですが、表紙の次に価値があります。読み手がこの面を見るのは、「あと十秒あなたに使ってもいい」と決めたまさにその瞬間だからです。ここには、ためらいを取り除くものを置きます。クリニックなら「初回のご来院」——番号付きの四ステップ、全部で三十語ほど、最後は「紹介状は不要です」。「たぶん」と「予約する」を隔てているのは、これです。
第4〜6面(内面の見開き)。 説得の中身。この三面は三段組ではなく、ひとつのレイアウトとして扱ってください。何を診るか/どう進むか/費用と予約方法。見出しを見開きの上部に横断させるのは構いません。本文サイズの文字を折り目の上に乗せるのが問題です(後述)。
第2面(裏表紙)。 住所、電話、営業時間、小さな地図、予約ページへのQRコード。地味で実用的、そしてラックで表を上にして置かれる可能性がいちばん高い面です。ですからクリニック名もここに必要です。QRコードを載せるなら、実際に読み取れるものを。一辺2cm以上、そして隅の裁ち落としに埋めないこと。
面をもらえなかったものにも注目してください。創業ストーリー、設備一覧、経営理念。六面ぶんの内容を全部載せようとする三つ折りは、最後には7ポイントの文字に行き着きます。7ポイントとは「読まれないことを選ぶ」という決定です。
折りを避ける余白と、3mm狭くする面
刷り直しの大半を招く、印刷上の二点です。
文字はどの折り目からも4分の1インチ離す。 折り筋はまたいでよいデザイン要素ではありません。折り目をまたぐ文字は真ん中で潰れ、折り目をまたぐロゴは顔面に白い割れが入ります。各折り目の両側に0.25インチ(約6mm)、加えて仕上がり線から通常の0.25インチ、ページ外へ出る要素には0.125インチの裁ち落としを確保してください。背景色は折り目を越えて問題ありません。文字と顔はだめです。
折り込むフラップは狭くする。 これが意外に思われる点です。巻三つ折りではフラップが先に内側へ折られ、その上に残りの面が重なります。三面がきっちり3.667インチずつだと、フラップの逃げ場がなく、仕上がりが膨らんだり背側でよれたりします。フラップから8分の1インチ(約3mm)を削り、その幅を別の面に足してください。3.60 / 3.70 / 3.70インチなら合計はぴったり11インチのままです。300 dpi では 1080 / 1110 / 1110 px。
印刷所がテンプレートを用意しているなら、そちらを使って計算は省いてください。用意がない場合、この数値は安全です。
Ridvay Studio で三つ折りを組む
表紙が載っている外面から始めます。Studio を開き、面の割り当てをそのままプロンプトに書きます。面を「位置」で説明することが、この方法が効く理由です。
三つ折りリーフレットの外面、11x8.5インチ横位置、等幅の三面。右の面は表紙:Northside Physio、タグラインは「もっと早く、いつもの生活へ」、理学療法士が患者を施術している写真の上に配置。中央の面は裏表紙:住所、電話番号、営業時間、QRコード。左の面は内側へ折り込むフラップ:見出し「初回のご来院」と、短い番号付きの四ステップ。深いネイビーと白、サンセリフ一書体のみ、すべての文字は二本の折り線から十分に離すこと。
返ってくるのは、変更のたびに生成し直す平らな画像ではありません。編集できるデザインです。見出し、各ステップ、面の仕切り線、写真、QRコードが、それぞれ独立したレイヤーとしてカンバスに乗っていて、クリックして変えられます。三つ折りはほぼ全部が微調整なので、この点は普段以上に効いてきます。
すぐに入れる四つの編集。どれも上で述べた原則に紐づいています。
- 表紙の見出しを大きくし、一行削る。 タグラインをクリックし、腕を伸ばした距離で読めるまでサイズを上げ、名前と約束以外をすべて消します。表紙の仕事は一つだけです。
- 文字を折り目から引き離す。 各面のテキストブロックを選び、折り目の左右に4分の1インチの余白帯ができるまで内側へ寄せます。いちばん分かりやすいやり方は、折り位置に細い明るめの長方形を二本、仮ガイドとして置いて揃え、書き出す前に消すことです。
- フラップの幅を変える。 いちばん左の面の背景長方形を選び、幅を3.60インチ(300 dpi で1080 px)に設定し、残り二面をずらします。いま二分かければ、あとで膨らんだ折りに悩まされません。
- ブランドキットを適用する。 すでに用意してあるなら、ワンクリックで仮のネイビーが自社のネイビーに、汎用サンセリフが自社の書体に置き換わります。六面すべてに効くので、表と裏がずれることがありません。
続けて、内面を同じデザインの2ページ目として作ります。そうすれば配色と書体を両面で共有できます。
三つ折りリーフレットの内面見開き、11x8.5インチ横位置、左から右へひとつのレイアウトとして読む三面:診療内容、三ステップの流れ、料金と予約への行動喚起。深いネイビーと白、サンセリフ一書体のみ、折り目まわりはたっぷり余白を取る。
両面を300 dpiで書き出し、外面・内面と明記した二つのファイルとして入稿します。500部を頼む前に、5部を頼んでください。あるいは自宅で一枚刷り、折って、手に持ってみてください。三つ折りの不具合の半分は、折ってはじめて見えます。
Northside Physio の外面を Studio で生成する → —— そのあとクリニック名を自分のものに差し替えて、そこから編集してください。
業種別、もう五つの面の割り当て
クリニックの割り当ては、そのまま写す型ではなく方法です。表紙は「これは自分の話か」を聞き、フラップはためらいを消し、内面は説得し、裏表紙はすでに決めた人のためにある。以下は同じ方法を別の五つの商売に当てはめたものです。商売が変わっても動くのは どのためらいをフラップに置くか だけだからです。
飲食店・テイクアウト。 表紙:店名、料理のジャンル、そして自分を位置づける一行(「薪窯のナポリピッツァ、一枚90秒」)。フラップ:配達範囲、営業時間、最低注文額——メニューを読んでもらえるかどうかを決める三点。内面:メニュー本体。1面につき一つのカテゴリ、価格は右揃えで一列に並べ、目が探さずに下へ流せるようにする。裏表紙:電話、注文用QRコード、地図。落とし穴: メニューは、人が意図的に7ポイントまで落とす唯一の三つ折りです。9ポイントで入らないなら、紙のメニューに品数が多すぎるということ。組版の問題ではありません。裾野はウェブに置き、QRでそこへ送ってください。
造園、水道、あらゆる職人仕事。 表紙:何をしていて、どこでやるか、その順で(「庭のデザインと手入れ——市北部」)。フラップ:「見積りはいくらか」——無料、何日で、契約義務なし。職人仕事のためらいは、ほぼこれだけです。内面:施工例を三、四件、ビフォー/アフターの写真ペアに一行ずつ。この分野では写真が論拠そのもので、文章はキャプションにすぎません。裏表紙:電話、対応エリア、保険と資格。落とし穴: 電話番号を埋もれさせること。この紙は台所の引き出しで半年過ごします。立ったままで読める大きさが要ります。
不動産のオープンハウス。 表紙:物件のメイン写真、価格、住所。それ以外は載せない。フラップ:人が絞り込みに使う数字——間取り、水回り、面積、築年、管理費。内面:室内写真を三、四点、間取り図、そして周辺環境を短い段落で。裏表紙:担当者名、顔写真、電話、物件ページへのQR。落とし穴: この紙の寿命は一日の午後で、その晩には台所のテーブルで他の三枚と並べて比較されます。住所は裏表紙にも入れてください。重ねられた山で上を向くのはそちらの面です。
展示会・カンファレンスの配布物。 表紙:あなたが解決する課題を、製品名ではなく来場者の言葉で。フラップ:「これは誰のためか」——対象外の人が気兼ねなく置いて帰れる二、三行。それは欠点ではなく利点です。内面:三ステップの仕組み、連携先の一覧、そして自分で責任を持てる根拠をひとつ。裏表紙:デモ予約のQR、ブース番号、担当者名。落とし穴: あなたが横にいないと意味が通じないものを配ること。読まれるのは四日後の電車の中です。あなた抜きで成立する必要があります。
NPOの寄付のお願い。 表紙:一人の人物、一つの文、そしてその文より大きいロゴは置かない。フラップ:具体的な金額が何を買うのかを正確に(「3,000円で温かい食事一週間分」)。内面:課題を一面、活動を一面、成果を一面——三面とも団体の話にしたくなるのを我慢すること。裏表紙:寄付の方法、QR、法人番号、領収書の案内。落とし穴: 創業者の物語から始めること。それはウェブサイトの内容です。フラップは寄付者の問い——「この3,000円は本当に何かを動かすのか」——のものです。
どれも作り方は同じです。面を位置で説明して、あとはStudioに組ませてください。
三つ折りリーフレットの外面、11x8.5インチ横位置、等幅の三面。右の面は表紙:「Ravello Pizza」、タグラインは 薪窯のナポリピッツァ、一枚90秒、薪窯の写真の上に配置。中央の面は裏表紙:電話、住所、営業時間、注文用QRコード。左の面は内側へ折り込むフラップ:見出し「配達」と、配達範囲・時間・最低注文額を短い三行で。温かみのあるチャコールとクリーム、サンセリフ一書体のみ、すべての文字を折り線から4分の1インチ離すこと。
前と同じで、返ってくるのはレイヤーであって画像ではありません。窯の写真を差し替え、タグラインを大きくし、バッジの色を変え、そのあと内面を2ページ目として作れば、両面が同じ配色を共有します。
ほぼすべての初稿に出てくる三つの失敗
内面を無関係な三段組として設計する。 見開きは一ページとして読まれます。見出しが三種類、色面が三種類、揃え方が三種類あると、たまたま隣り合った三枚のリーフレットのように見えます。グリッド、ベースライン、アクセントカラーを三面で一つに揃えてください。
フラップを創業ストーリーで埋める。 フラップは一等地なのに、紙面でいちばん急ぎでない内容に使われ続けています。読み手の足を止めているものを、そこに置いてください。
収めるために縮む文字。 本文が9〜10ポイントで収まらないなら、原稿が長すぎるということです。それは組版の問題ではなく、結論です。7ポイントに落とすくらいなら、セクションを丸ごと削ってください。四つのことを言うリーフレットは、誰も読まなかった十一のことに勝ちます。
関連:片面の印刷物も作るなら、同じ「内容が先」の考え方がチラシにも当てはまります。ひとつのメッセージを、大きく、まわりに余白をとって。
五百枚を刷る前に、一枚を刷る
三つ折りは、紙一枚でほぼすべての誤りを捕まえられる数少ないデザイン仕事です。刷って、折って、表を上にしてテーブルに置き、まだ見たことのない人に渡してください。どの面から読み、どこで止まるかを観察します。このテストが何も教えてくれなかったことは、一度もありません。
Ridvay Studio で三つ折りを作りはじめる —— 面を説明して、編集できるレイヤーを受け取り、印刷所に指摘される前に折りを直しておきましょう。